局所麻酔テクニック
2/8

・ 局所麻酔注射21)注射(6) 局所麻酔薬中毒を防止する ⇒① 患者の気分や具合(めまい,眠気,ふるえなど)がないことを確認しながら注入する. ⇒② 局所麻酔薬の特性,局所麻酔剤の濃度,血管収縮薬などを考慮する. ⇒③ 体重,年齢を考慮し,使用薬剤の濃度と量を調整する.(7)アドレナリンへの過剰反応を防止 ⇒緩徐注入,1Ctを分割して注入(分割注入).(8)麻酔効果を確実にする ⇒① 注射部位の解剖学的形態(神経走行,骨皮質の厚さ,小孔の位置など)を十分に考慮する. ⇒② 炎症部位では局所麻酔薬の効果が減弱するので,炎症の有無を見極め,炎症部位の周囲へ注入する.(9)注射による局所的偶発症を防止するために ⇒① 炎症組織への強圧注入:歯根膜炎や骨髄炎を意識する.不適切な注射は炎症を増悪,時に細菌を周囲に伝播,炎症の悪化と拡大する. ⇒② アドレナリンを大量に注入すると,針穿刺部位粘膜・歯肉に潰瘍を形成し,壊死することもある. ⇒③ 針先のめくれを防止するために,針先は骨に当てない.刃面は骨表面に合わせる.図2‐1 注射の模式図17

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です