支台歯形成のかんどころ
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支台歯咬合面の外形は歯頸部水平断面と相似形になっているか?●�合面で歯頸部水平断面に比べ出っ張っている×→テーパー不足かアンダーカット。●�合面で歯頸部水平断面に比べ内側に引っ込んでいる×→テーパー強すぎ。●常に当該歯の歯頸部水平断面の形を頭に置き、適時�合面から見て確認しながら、形成を進めよ。ここに注意アポ前のおさらいPOINT支台歯形成が終了したら支台歯を�合面から観察する。この時�合面の外形は歯頸部水平断面の外形とほぼ相似形になっていなければならない。理由は円錐の形を思い浮かべてみればすぐわかる。すなわち円錐を水平に切断した場合、どの位置で切っても断面は円形となっているはずである。支台歯にこれを当てはめて考えてみると、全周が均一のテーパーで過不足なく形成されていれば、�合面の外形は歯頸部水平断面と相似形になっていなければおかしい。もしこの二つの外形が異なっているならば、テーパーが均一に形成されてはいないということである。つまり�合面で歯頸部水平断面に比べて出っ張っている部分は、テーパーが不足しているかアンダーカットになっている部分であり、逆に内側に引っ込んでいる部分は、テーパーが強すぎる部分であることを意味する。厳密には歯肉縁の走向は湾曲していて高さが一定ではないし、小臼歯のように近遠心側辺縁形態はナイフエッジ型またはライトシャンファー型とし、軸面のテーパーも頬舌側軸面のテーパーより弱く形成する場合もあるので、完全な相似形とは言い切れないが、ほぼ相似形となっているはずである。したがって軸面形成に当たっては、常に当該歯の歯頸部水平断面の形を頭に置き、適時�合面から見て確認しながら、形成を進めることが重要である。10第5か条

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