歯を守る う蝕治療_Nolink
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▶CRASP記録用紙の構成質問は青枠の質問は口腔衛生習慣と口腔衛生習慣とフッ化物利用についてフッ化物利用につ計6項目いて計6項目緑枠の質問は飲食習慣について計5項目図4 CRASP記録用紙の構成.CRASPは青,緑,赤の3つの枠のフォームで構成されている.基本的に青枠,緑枠はすべて記入し,赤枠は患者の状況に応じて記入する.質問項目内の青,黄,赤の色分けは,子どもから高齢者まで評価結果が理解しやすいように信号機と同じ表記にしている.クコントロール,過去のう蝕充填,プラーク酸産生能,根面露出とプラーク状況,口腔乾燥と唾液量測定の6項目(赤枠)から構成されている(図5〜7).チェアサイドで,簡便に,う蝕をコントロールするための情報把握と共有を同時に実施できるように考えて開発されている. 基本的に青枠と緑枠はすべて,赤枠は患者の状況に応じて必要と思われる項目のみ実施する.項目ごとに,信号と同じ区分の色で評価する方法をとっており,小児から高齢者まで,改善するべき項目がわかりやすく提示できるように工夫されているのが特徴である. CRASPを活用するメリットとしては,①患者との情報共有が簡便,②コストが低い,③メインテナ歯磨き時期と飲食の内容以外は青,黄,赤の3区分,あるいは青,赤の2区分で評価する.青は現状で問題なし,黄は要注意,赤は改善が必要を意味する.赤が多いほどカリエスリスクが高い状態と言える.Chapter 2カリエスマネジメントの実際赤枠の質問は口腔内の状態について計6項目76the Quintessence. Vol.40 No.1/2021—0001CRASPを活用してカリエスリスクを確認した3症例

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