矯正歯科装置の技工ガイドブック
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64A001分類-機能的矯正装置 413ツインブロックTwin BlockA001B0131.使用目的1 主にアングルⅡ級の改善。2.利点1 上下顎別々に装着する装置なので、患者さんへの負担が少ない。2 スクリューを用いることにより、側方拡大にも使用できる。3 装着感、審美性に優れている。3.欠点1 24時間着用するように考案されているため、患者さんの協力を必要とする。2 製作手順が多岐にわたるため、製作者の高度な技術を必要とする。1.臨床家の先生へ1 自院で製作される場合のポイント ① 上下顎のバイトブロックに空隙が生じないようにする。2 技工所へ依頼される場合のポイント ①歯冠、歯肉ともに印象を明確に採る。 ② 圧がかかり模型が破損しやすいため、硬石膏を使用する。 ③ 維持装置の位置、種類を明確に指示する。 ④ 正しい構成咬合のワックスバイトを添付する。Ⅰ 臨床Ⅱ 技工2.製作手順1 バイトに合わせ、咬合器にマウントする。2 リリーフとブロックアウト、および分離材を塗布後、アダムスクラスプと唇側線のワイヤベンディングを行う。3 上下のバイトブロックが70°の角度で咬合するよう、パラフィンワックスなどを用いてガイドを製作する。必要に応じスクリューを立てる。4 まず上顎を、ふりかけ法を用いてレジン築盛を行う。レジンが硬化する前にインスツルメントなどを用いてレジンを外形に合わせてカットしておくと、形態修正にかける時間を短縮できる。5 上顎の形態修正、床の分割(スクリューを用いた場合)、研磨を行う。6 上顎の斜面を参考に、下顎に製作するバイトブロックの場所や角度をパラフィンワックスなどを用いてガイドを製作し、必要に応じスクリューを立てる。7 ふりかけ法を用いて下顎のレジン築盛を行う。咬合器を用いて咬合させ、上顎のバイトブロックと咬合するように製作する。咬合させる際、ポリエチレンシートなどを用いると上顎のレジン床との付着が防げる。8 形態修正、床の分割(スクリューを用いた場合)、研磨を行う。形態修正時、上下顎が接する斜面部分に空隙を生じないよう、形態修正や研磨をあまり行わない。下顎6番近心から咬合平面に対し70°の斜面を作る。POINT!

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