新版 1からはじめるインプラント治療 完全マニュアル
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96第7章 インプラント埋入の術前・術中・術後に必要な処置と作業a▼インプラント埋入のアシスタントワーク インプラント治療において、介助にあたるスタッフは3名以上必要である。当院では、施術に当たる主治医(術者)と、第一アシスタントと呼ばれる、バキュームや縫合の介助を行う歯科医師または歯科衛生士ないし歯科助手。患者の頭部を保持したり手術全体の状況を診たりする第二アシスタント。アンプルからインプラントを取り出したり、足りない器具・器材を提供したりする第三アシスタント(図7-32)。さらには、静脈内鎮静を行う場合には麻酔科医を含めた4~5名の体制でインプラント治療に当たっている。第一~三アシスタントの役割を以下にまとめる。・第一アシスタント:バキュームや縫合補助など・ 第二アシスタント:頭部や下顎の保持と患者の動向チェック・ 第三アシスタント:外回り(不潔域作業)での材料や器具出し 第一アシスタントの手術介助やバキュームは特に重要で、患者に苦痛を与えず、口腔内に血液や水が溜まって不快にさせるようなことがないように注意したうえで執刀医の動きを見極め、的確・安全なアシスタントワークが求められる(図7-33)。また、第一アシスタントは口腔内を確実に見なければならず、図7-32 第一~三アシスタントの立ち位置。図7-33 第一アシスタントは主治医の動きを見極め、アシスタントワークを的確・安全に行うことが求められる。図7-34a 良いアシスタント例。口腔内を良く見ながらアシスタントを行っている。図7-34b 悪いアシスタント例。腰が引けて、口腔内を見ないでアシスタントを行っている。ab

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