サポーティブ・インプラント・セラピー
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図1 3-stepでの対応.Step1は,上部構造を除去しない非外科的治療,Step2は上部構造を除去しての非外科的治療,そしてStep3は外科的治療である.上部構造の除去が困難な場合には,Step1からStep3に進む.図₂ 3-zoneの考え方.粘膜縁上をZoneA,粘膜縁下のスムースサーフェイス部分をZoneB,そして粘膜縁下のラフサーフェイス部分をZone Cと分けて考えると対応方法が理解しやすい.・サブソニックブラシシステム粘膜縁上・フロス・フロス・サブソニックブラシシステム・ペリオブラシ・チタンブラシ粘膜縁下 ラフサーフェイス・サブソニックブラシシステム・ペリオブラシれない.デンタルエックス線画像では,むしろ10年経過時のほうが,歯槽頂線が明瞭化しており,骨組織が安定化しているようにもみえる.また,口腔内写真から,6部と7部のインプラント間の粘膜は,歯冠側に増殖しており,角化粘膜が成熟しているようにみえる.いうフェーズを加えた3-stepでの対応と考えることで,治療の流れを整理しやすい(図1).Step1は,上部構造を除去しない非外科的治療,Step2は上部構造を除去しての非外科的治療,そしてStep3は外科的治療である. いずれのケースにおいても,基本的には,まずStep1から入り,炎症症状が消退しない場合にはStep2に進む. そして,非外科的治療を行っても改善が不十分であった場合には,歯周治療と同様にStep3の外科的治療に進む.上部構造の除去が困難,またはリスクを伴う場合には,Step1からStep3に進む.14   Step1: 上部構造を除去しない非外科的治療Step2: 上部構造を除去する非外科的治療Step3: 外科的治療上部構造の除去が困難粘膜縁下 スムースサーフェイスZone AZone BZone C5.₃-stepでの対応 SITにおいては,上部構造を除去するか否かがひとつの節目であると考えている.歯周治療が歯周基本治療(非外科的治療)と歯周外科治療の2-stepでの対応と考えた場合,SITは,上部構造の除去と

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