DH別冊SRP
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128PART1SRPする・しないを整理しよう!いきなり器具を挿入しないで!SRPに入る前のTO DO スケーリング・ルートプレーニング(SRP)は病気(歯周病)の進行がみられる部位に行うものです。言い換えれば、炎症が起きている場所ということになります。すべての部位に対して行うものではありません。 口腔内を診た際に、「プラークがついているな」「腫れているな」などと、健康ではない部分をつい探してしまいがちですが、プラークが付いているすべての部位で炎症が起きてい SRPが必要な部位を見極めるには、検査結果から読み取ることが必要です。具体的には、右に挙げた口腔内写真、エックス線写真、歯周組織検査、医療面接となります。 炎症は、5大兆候(発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害) をはじめ、さまざまな形で表れます。これらの症状を一度にるわけではありません。 炎症が起きている部位に対して適切な施術を行うことで治癒に導くのが、私たち歯科衛生士の仕事です。不必要な施術は歯や歯周組織を傷つける行為ですから、どこにどの程度の病気(歯周病)があるのか、それを見極めないことにはSRPを行うことはできないのです。読み取れる検査はありませんし、それぞれの検査から得られる情報も違いますので、これらの検査が必要なのです。 本書では、口腔内写真、エックス線写真、歯周組織検査からの情報の読み取り方について、それぞれ詳しくご紹介します。歯肉がピンク。健康?歯肉が赤い。炎症?Chapter 1SRPするところってどんなところ?SRPするところを見極めるには、検査が必要

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