矯正歯科における審美とバイオメカニクス

臨床の先端的ストラテジー

Ravindra Nanda 【著】
菅原準二・五十嵐薫・河内満彦 共【訳】

2007年11月29日 A4変型判 386頁

27,500円(税込)

わかば出版

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 現代の矯正歯科臨床では,不正咬合の「形態」と「機能」に加えて,「審美」に関わる問題点が治療対象として明確に位置づけられるようになった.すなわち,治療ゴールを顔貌や前歯ディスプレイなどの審美的要件を考慮して設定することが求められている.また,それと同時に,治療ゴールを予知的に達成するためのバイオメカニクスを駆使できることが不可欠になってきている.
 本書は,Dr.KokichiやDr.Zachrissonなど当世を代表する執筆陣による全18章で構成されており,治療ゴールとバイオメカニクスに的を絞った,タイムリーでユニークな臨床専門書である.矯正治療や外科的矯正の質を向上させるために必携で,認定医や専門医を目指す卒後教育および継続教育にも最適の一冊.

第1章 バイオメカニクスの原理
第2章 矯正学的な歯の移動の生物学的メカニズム
第3章 個別化された矯正診断
第4章 個別化された矯正治療計画の立案
第5章 顔貌の社会心理学
第6章 歯のディスプレイの審美とスマイル・デザイン
第7章 過蓋咬合のマネージメント
第8章 開咬のマネージメント
第9章 Class 2 不正咬合に対する非抜歯治療バイオメカニクス
第10章 抜歯空隙閉鎖の基本バイオメカニクス
第11章 成長期反対咬合の診療ガイドライン
第12章 成長期のClass3 症例の治療戦略
第13章 改良型プロトラクション・ヘッドギアのバイオメカニクス
第14章 矯正用固定源とスケレタル・インプラント
第15章 生物学的効率性を備えたスケレタル・アンカレッジ・システム
第16章 外科的矯正治療におけるバイオメカニクス
第17章 最適な仕上げのためのバイオメカニクス
第18章 歯周病学および修復歯科学と歯科矯正学との相互関係